iPhoneが充電できない原因と対処法|充電口の掃除で直るかの見分け方
この記事でわかること
iPhoneが充電できない原因を症状別に切り分け、今すぐ試せる対処法を解説します。ケーブルの交換や強制再起動の手順に加え、充電口のホコリ詰まりの見分け方と、自分で掃除して悪化させないための注意点をまとめました。
iPhoneを充電器につないでも充電できない時は、ケーブルの断線や充電口の汚れ、本体の設定を疑います。残量が10%台まで減ってくると、アイフォンが充電できないまま電源が落ちたら連絡が取れない、修理に出したらデータが消えるのではと焦ります。
本体の故障と決まったわけではないため、焦って修理へ持ち込む必要はありません。充電口に異物が詰まっている場合でも、自分で無理にほじってはいけません。まずは安全に試せる手順で原因を切り分け、店での清掃だけで済むか修理が必要かを確かめます。
iPhoneが充電できない原因は症状で絞り込める
iPhoneが充電できない原因は、充電マーク(稲妻マーク)が出るかどうかと、画面の警告メッセージから絞り込めます。iPhoneが充電されない時に疑う原因は、本体の故障のほか、ケーブルなど周辺機器の異常と、本体を守る安全機能の作動です。
| 画面の症状 | 疑う原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 挿しても充電マークが出ない | ケーブルやアダプタの損傷、充電口の異物、本体の不具合 | 別のケーブルへの交換と本体の強制再起動 |
| マークは出るが残量が増えない | 電源アダプタの出力不足、本体の温度 | アダプタのワット数の確認と涼しい場所への移動 |
| 80%で止まる | 充電の最適化機能、充電上限の設定(iPhone 15以降)、本体の温度上昇 | 設定の確認と涼しい場所への移動 |
| 「アクセサリはサポートされていない」という警告が出る | 充電口の汚れや破損、ケーブルや充電器の不具合 | 別のケーブル・充電器への交換とiOSの更新 |
| 「液体が検出されました」「充電はできません」と出る | 充電口の中の水濡れや湿気 | ケーブルを外しての自然乾燥 |
充電口(充電ポート)の端子は、iPhone 14以前がLightning、iPhone 15以降がUSB-Cです。どちらの端子でも、症状ごとの確かめ方は変わりません。
iPhoneが充電できない時はまずケーブルと再起動を試す
充電が始まらない時に最初に試す確認は、どれもお金や道具が要りません。手元にある別のケーブルやアダプタに替え、端末を再起動するところから始めます。
ケーブルとアダプタを別のものに替える
充電ケーブルの根元に被覆の破れや断線がないかを目視で点検します。外見に異常がなくても内部で断線している場合があるため、別のアダプタや別のコンセントにつなぎ替えて反応を確かめてください。
家族のiPhoneに同じケーブルを挿して充電されるかを試すと、原因がケーブル側にあるかを切り分けられます。「アクセサリはサポートされていない」「認定されていない」という警告が出る理由として、Appleは3つを挙げています。
充電口の汚れや破損、充電アクセサリの不具合や損傷、iPhoneの充電用に作られていないUSB充電器の3つです。警告が出たら、アダプタなどを挟まずに直接つなぎ、別のケーブルや充電器でも試してください。
ケースを外し、30分つないでから強制再起動する
厚みのあるケースを付けていると、ケーブルの先が奥まで差し込めていないことがあります。一度ケースを外し、ケーブルの先が充電口の奥まで入るかを確かめてください。
バッテリーが完全に空の状態では、つないでから画面に反応が出るまで時間がかかります。まずはコンセントにつないだまま30分ほど待ちます。
30分たっても起動しない場合は、次の手順で強制再起動してください。iPhone 8以降とiPhone SE(第2世代以降)は、音量を上げるボタン、音量を下げるボタンの順に押してすぐ離します。
続けて、サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押しします。iPhone 7は、音量を下げるボタンとサイドボタンを同時に、Appleロゴが出るまで押し続けてください。
iPhone 6s以前とiPhone SE(第1世代)は、ホームボタンとサイド(トップ)ボタンを同時に、Appleロゴが出るまで押し続けます。強制再起動の後も、さらに30分つないだまま様子を見てください。
それでも画面が点かないなら、修理が必要な場合があります。電源が入らない時の原因の見分け方は、iPhoneの電源が入らない原因と対処法にまとめています。
iOSを最新にする
「アクセサリはサポートされていない」という警告が出る時は、残量があるうちにiOSを最新にしてください。設定の「一般」から「ソフトウェアアップデート」を開き、保留中の更新があるか確かめてください。
充電口の汚れは自分でほじらず掃除を頼む
充電口にホコリが詰まっていたら、自分でほじらず店頭で清掃を頼みます。「充電できない」というご相談で上位に挙がる原因の1つが、充電口に詰まったホコリです。異物が奥に固まっていると、ケーブルの先と充電口の端子が触れ合わず、通電が途切れます。
奥まで挿さらない・角度で充電できるなら汚れを疑う
ケーブルを挿してもカチッと手応えがなく奥まで入らない、斜めに傾けた時だけ充電される、という2つは充電口の汚れのサインです。日常的にズボンのポケットや鞄へ入れている端末では、繊維くずや細かなチリが侵入し、ケーブルを差し込むたびに奥へ押し込まれて固まります。スマートフォンのライトで充電口の底を照らし、灰色や白っぽい層が見えるなら、ホコリが押し固められています。
爪楊枝や針で掃除すると端子を傷める
爪楊枝やSIMピンで充電口のホコリをかき出す作業は、自分ではしないでください。店舗へのご相談でも、充電口のホコリを自分で取ろうとして、かえって悪化させた例があります。金属製の針やクリップを差し込むと、内部の細い端子を曲げたりショートさせたりして、充電口そのものが使えなくなるおそれがあります。
木の爪楊枝を使った場合も、作業中に先端が内部で折れて詰まり、異物を増やす結果に陥りかねません。Appleの手順も、充電口の異物は取り除くとだけ書き、道具でかき出す方法は示していません。濡れた時の注意としては、綿棒やペーパータオルなどをコネクタに挿入しないよう求めています。
充電できない相談の7割は掃除で直る
店舗の体感では、充電できない相談の約7割が充電口の清掃だけで直っています。店頭での清掃にかかる時間は15分ほどです。修理代を覚悟する前に、まず充電口の清掃だけを頼んでみてください。
充電口の中でケーブルの先が折れたら抜こうとしない
ケーブルの先が充電口の中で折れて残ったら、自分で抜こうとせず、そのまま修理店で取り出してもらいます。ケーブルの金属の先端が、充電口の中で折れて残ることがあります。
折れた先端が詰まっていると別のケーブルが奥まで入らないため、充電できません。ピンセットや接着剤を使って、自分で引き抜こうとしないでください。充電口の中で折れたケーブルの先を取り出す相談も、充電できない時に多い原因の1つです。
濡れたiPhoneは乾くまで充電しない
濡れた後に「液体が検出されました」「充電はできません」といった警告が出た時は、完全に乾くまで充電ケーブルをつないではいけません。濡れたまま充電すると、コネクタやケーブルのピンが腐食したり、損傷して使えなくなったりするおそれがあります。
濡れてiPhoneが充電できない時は、まずケーブルやアクセサリをすべて外してください。コネクタ側を下に向けて手のひらの上で優しくたたき、内部に溜まった水分を外へ落としたうえで、風通しのよい乾いた場所で自然乾燥させます。
再びケーブルを挿すまで30分以上空け、警告が再び出るなら、丸一日(完全に乾くまで最長24時間)置いてから試してください。水没した時の応急処置でよくある勘違いには、お米の中に入れておく、振る、ドライヤーを当てる、乾燥剤を使う、などがあります。Appleは「iPhoneを米の袋に入れないでください」と案内しており、高温の熱源やエアダスターで乾かすことも禁止事項です。
背面が完全に乾いていれば、Qi対応のワイヤレス充電器では充電できます。水が内部まで入った心配がある時の処置は、iPhoneが水没したときの対処法で確認できます。
80%で止まるのは設定、遅いのは充電器か温度が原因
ケーブルを認識しているのに残量が増えない時は、故障とは限りません。80%で止まる場合も遅い場合も、充電の設定、本体の温度、アダプタの出力の3つを順に見直します。
80%で止まるのは充電の最適化
80%で止まる時にAppleが挙げる原因は、「バッテリー充電の最適化」、本体の温度、iPhone 15以降の充電上限の3つです。「バッテリー充電の最適化」は、毎日の充電の傾向を学習し、長くつなぐと予測した時だけ、80%から先の充電を使い始める直前まで保留します。
すぐに100%まで充電したい時は、ロック画面の通知を長押しして「今すぐ充電」をタップしてください。iPhone 15以降では、充電上限を80%から100%まで5%刻みで選べます。
場所は「設定」>「バッテリー」>「充電」で、上限を100%にした時だけ最適化をオンにできます。iPhone 14以前で最適化のオンとオフを切り替える場所は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」です。
充電が遅い時は充電器の出力と本体の温度を見る
充電が遅い、いわゆる低速充電の時は、使っている電源アダプタの出力(ワット数)を見ます。ワット数の表示位置はアダプタの上部か底部です。
iPhone 8以降は、約30分で最大50%まで高速充電できます。高速充電できるアダプタは、Apple製のUSB-C電源アダプタならiPhone 8〜11が18W以上、iPhone 12以降が20W以上です。
USB Power Delivery(USB-PD)対応の他社製アダプタも使え、iPhone 14以前で使うケーブルはUSB-C – Lightningです。低温や高温になりすぎると、高速充電できないことがあります。
本体が熱くなりすぎると、iPhoneは80%以上の充電を制限することがあり、温度が下がれば再び充電されます。直射日光の当たる場所を避け、涼しい場所で充電してください。
ワイヤレス充電だけできない時は置く位置とケース
ワイヤレスで充電できない時は、iPhoneを充電器の中央かメーカーが推奨する位置に置き直し、厚みのあるケースや金属製のケース、バッテリーケースを外してください。遅いだけなら、アダプタのワット数を見ます。
iPhone 12〜15は、MagSafe充電器なら最大15Wで高速充電できます(iPhone 12 miniと13 miniは最大12W)。必要なアダプタは、Apple製の20W以上のUSB-C電源アダプタか、USB-PD対応の他社製アダプタです。
掃除で直らなければ充電口の修理かバッテリー交換になる
充電できない相談で多い原因には、充電口のホコリ詰まりのほかに、充電口の故障とバッテリーがあり、どちらも修理で直ります。部品の見分け方は、症状ごとに次のとおりです。
充電口の修理が必要なケース
清掃をしてもケーブルが奥まで入らない、または充電できない状態が続く時は、充電口そのものの修理が必要な場合があります。修理代は機種ごとに部品が異なるため、問い合わせの際は機種名を伝えて見積もりを取ってください。
バッテリー交換が必要なケース
充電器を外すとすぐに電源が落ちる場合は、バッテリーの劣化を疑います。バッテリーの状態は、設定アプリの「バッテリー」から「バッテリーの状態」(または「バッテリーの状態と充電」)を開くと確かめられます。
この画面に「お使いのバッテリーは著しく劣化しています」と表示されていれば、交換を考える目安です。Appleによると、iPhone 14以前のバッテリーは、理想的な条件ならフル充電サイクル500回の後も本来の容量の80%を保つよう設計されています。
iPhone 15は1,000回後に80%です。バッテリーが寿命を迎えている場合は、バッテリー交換の修理で直ります。交換にかかる費用と期間は、iPhoneのバッテリー交換は郵送でできるの記事で確かめてください。
参照:iPhoneのバッテリーとパフォーマンス – Apple サポート (日本)
iPhoneが充電できない時のよくある質問
充電できないまま修理を考える時の疑問に2つ答えます。電源が切れた後のデータと、修理の前にしておく準備です。
充電できないまま電源が切れたらデータは消える?
充電して電源が入れば、それまでどおり使えます。充電できず電源が入らない端末でも、自分でデータを削除したり初期化したりしていなければ、データの取り出しには基本的に対応できます。充電しても画面が点かない時は、iPhoneの電源が入らない原因と対処法の手順を試してください。
修理に出す前にやっておくことは?
バッテリーが少しでも残っているなら、まずWi-Fiにつないで「iCloudバックアップ」の「今すぐバックアップ」でバックアップを作ります。パソコンへのバックアップはケーブルを充電口に挿すため、充電口が壊れていると使えない場合があるので、iCloudを先に試してください。
バックアップがあれば、修理の内容にかかわらず、新しいiPhoneや修理後のiPhoneにデータを戻せます。郵送修理では、ロック画面のパスコードを書いたメモを端末と一緒に送ります。
パスコードは修理後の動作確認とデータの取り出しに使うため、Apple Account(旧Apple ID)のパスワードとあわせて手元に控えておいてください。容量不足などで保存が進まない場合の対処法は、iPhoneのバックアップができない原因の記事のとおりです。
まちスマでのiPhone充電口の掃除・修理の流れ
まちスマの店頭(愛知県内7店舗)では、充電できない端末の診断と充電口の清掃に対応しています。店頭でも郵送でも、修理はデータを残したまま行います。
充電口の異物詰まりなら、清掃は15分ほどで、料金は店舗の実績で平均5,500円です。来店が難しい方は、全国対応の郵送修理も使えます。
郵送修理では、届いた端末の症状を確認してから金額と日数を案内し、承諾を得てから作業に入ります。発送から返送までは平均で5日から7日、症状が重い場合は7日から10日です。早ければ、届いたその日に修理して返送します。
郵送修理の往復送料については、修理が終わった時だけでなく、修理できなかった場合やキャンセルした場合も利用者の負担です。詳しい発送方法や梱包のポイントは、iPhoneの郵送修理ガイドをご確認ください。
iPhoneが充電できない時の対処法まとめ
iPhoneが充電できない時は、画面の表示に合わせて次の手順から確認を進めます。
- 挿しても充電マークが出ない:別のケーブルやコンセントを試し、30分つないでから強制再起動する
- マークは出るが残量が増えない:アダプタのワット数を確かめ、20W以上(iPhone 8〜11は18W以上)のUSB-C電源アダプタかUSB-PD対応のアダプタにつなぎ替え、本体の温度を下げる
- 80%で止まる:設定画面で「バッテリー充電の最適化」や充電上限を確認し、本体が熱ければ涼しい場所へ移す
- 「アクセサリはサポートされていない」という警告が出る:別のケーブルや充電器を試し、iOSを最新バージョンへ更新する
- 「液体が検出されました」「充電はできません」と出る:ケーブルを抜き、風通しのよい場所で完全に乾くまで自然乾燥させる
充電口にホコリが溜まっているように見えても、爪楊枝や金属のピンで内部をほじる行為は厳禁です。ケーブルを替えても認識せず、ケーブルの先が奥までカチッと入らない場合は、自分で無理に対処せず店頭の清掃か故障診断を頼んでください。
参照:iPhoneを高速充電する – Apple サポート (日本)(確認日:2026年9月29日)