Google Pixelの修理はどこに出すべきか|4つの依頼先を比較
この記事でわかること
Google Pixelの修理先は4つあり、対応機種もデータの扱いも異なります。Google修理センターは6a以降のみ、正規の郵送修理は初期化が必要です。公式情報をもとに、保証・料金・期間・データの4軸で選び方を整理しました。
Pixelの画面を割ってしまった、バッテリーが1日持たなくなった。そんなとき、どこに修理を出せばいいのか分からず手が止まる方は多いのではないでしょうか。iPhoneなら街に修理店があると知っていても、Pixelとなると情報が一気に少なくなります。
実はPixelの修理には4つのルートがあり、それぞれ対応している機種もデータの扱いも違います。特に見落とされやすいのが、正規のルートで郵送すると中のデータが消える点です。
この記事では、Google公式をはじめとする各社の公開情報をもとに、保証・料金・期間・データの4つの軸で修理先の選び方を整理しました。
Pixelの修理先は4つあり、条件によって選ぶ先が変わる
まず全体像を確認します。同じPixelの修理でも、依頼先によって受けられる条件が大きく変わります。
| 修理先 | 対応機種 | 受付方法 | 郵送時のデータ | メーカー保証 |
|---|---|---|---|---|
| Google修理センター | Pixel 6a以降 | 郵送・持ち込み | 初期化が必要 | 使える |
| 正規サービスプロバイダ(iCracked) | 保証対象外はPixel 3以降/保証対象は6a以降 | 郵送・持ち込み | 初期化が必要(店頭は不要) | 使える |
| 購入した販売店(キャリアなど) | 販売店による | 店頭 | 販売店による | 条件により使える |
| 街の修理店 | 店舗による | 店頭・郵送 | そのまま残せる場合が多い | 使えなくなる |
対応機種はGoogleの認定修理担当パートナーの案内に基づいています。販売店での修理については、Googleも「携帯通信会社などの販売店で購入した場合は、各販売店に直接問い合わせる」と案内しています。
この表でまず見ていただきたいのが、郵送のときだけデータの扱いが変わるという点です。理由を順に説明します。
Google修理センターはPixel 6a以降しか受け付けていない
メーカーであるGoogle自身が運営する窓口です。ただし対象が限られています。
対象機種と受付方法
Googleの案内によると、Google修理センターの対象は「Google Pixel 6a 以降」です。郵送と持ち込みの両方に対応し、保証の対象内でも対象外でも受け付けています。
つまりPixel 5以前を使っている場合、この窓口は最初から選べません。手持ちの機種を先に確認してください。
メーカー保証を使えるのはこのルートだけ
メーカー保証を使った修理の窓口は、Googleと正規サービスプロバイダが基本になります。ただしキャリアなどの販売店で購入した端末は、その販売店経由で対応できる場合もあります。購入から日が浅く、自然故障が疑われるなら、まずこれらのルートを検討する価値があります。
保証が適用されれば費用の負担が大きく変わります。次章の判定を先に済ませてから依頼先を決めるとよいでしょう。
発送前にデータの初期化が求められる
Googleは修理に出す前の準備について、次のように案内しています。
修理のためにスマートフォンを発送する前に、データをバックアップし、SIM カードを取り外します
修理に出す前にデバイスから削除できないデータがある場合は、Google アカウントからログアウトしてください。修理先でリセットされます
(Google「Google Pixel の修理」)
「修理先でリセットされます」と明記されています。バックアップを取れる状態であれば問題ありませんが、すでに画面が割れて操作できない端末では、バックアップ自体が取れません。この場合、データを諦めて発送するか、別の方法を探すかの判断を迫られます。
正規サービスプロバイダは店頭と郵送でデータの扱いが変わる
Googleから認定を受けた事業者が、正規サービスプロバイダです。日本ではiCrackedが該当します。
店頭修理なら初期化は不要
iCrackedは自社のサービスページで、店頭修理について「初期化は必要ありませんが、念のためデータのバックアップをお勧め」と案内しています。店舗に持ち込める距離であれば、データを残したまま正規の修理を受けられます。
郵送修理はバックアップと初期化が必要
一方、同じiCrackedでも郵送の場合は条件が変わります。サービスページには「データのバックアップおよび初期化をしていただく必要があります」と記載されています。
つまり正規のルートで郵送を選ぶと、店頭では不要だった初期化が必要になります。遠方に住んでいて店舗に行けない方ほど、データを失うリスクが高くなる構造です。
なお発送から返送までのスピードは公表されており、到着後2日以内の発送、送料無料と案内されています。詳細はiCrackedのサービスページで確認してください。
対応機種は保証の有無で変わる
Googleの案内によれば、iCrackedの対応範囲は保証対象外の修理でPixel 3以降、保証対象の修理でPixel 6a以降です。古い機種でも、保証を使わない前提であれば受け付けてもらえます。
街の修理店はデータを残せるが、メーカー保証は使えなくなる
正規以外の修理店にも選択肢があります。判断のうえで知っておきたい特徴を整理します。
データをそのままにして直せる理由
街の修理店では、本体を交換するのではなく、破損した部品だけを取り替える対応が中心です。基板やストレージには手を加えないため、中のデータはそのまま残ります。
画面が割れて操作できない端末でも、画面を交換すればそのまま使える状態に戻る場合があります。バックアップを取れない状態の端末では、この差が大きく効いてきます。
保証が受けられなくなる点は事前に理解しておく
正規以外で修理を受けると、メーカー保証は使えなくなります。購入からまだ日が浅い場合は、慎重に判断してください。
保証を残すか、データを残すかの二択になる場面があります。その可能性を知っておくと、窓口で迷わずに済みます。
店舗によって対応機種と技術に差がある
「街の修理店ならどこでもPixelを直せる」というわけではありません。実際には、対応機種を限定している店舗が多くあります。
たとえばある大手チェーンの料金ページでは、Pixelの対応がPixel 5、5a、6、6 Pro、6aに限られています。さらに一部の機種と作業は特定の店舗のみ、という注記もあります。全国展開をうたっていても、Pixelでは窓口が限られる場合があるわけです。
依頼する前に、自分の機種と症状に対応しているかを必ず確認してください。
保証が使えるかどうかを先に確かめる
どこに出すか決める前に、保証の判定を済ませておくと話が早く進みます。
購入からの期間と保証の種類を確認する
メーカー保証のほか、購入時に加入した延長保証やキャリアの補償サービスがある場合もあります。購入時の書類やアカウントの購入履歴を確認してください。
Googleストアで購入した端末であれば、アカウントから保証状況を確認できます。
画面割れ・水濡れは保証対象外になることが多い
落下による画面割れや水濡れは、多くの場合メーカー保証の対象外です。自然故障ではなく、外的要因による損傷として扱われます。
補償サービスに加入していれば負担を抑えられる場合があります。加入状況を先に確認しておきましょう。
保証が使えないなら選択肢は一気に広がる
保証が適用されないと分かった時点で、正規にこだわる理由は小さくなります。費用・期間・データの3つで比較して選べる状態になります。
Pixelの修理費用の目安を症状別に見る
費用は依頼先と症状で変わります。ここでは症状ごとの考え方を整理します。金額そのものは各社が公開しているため、最新の情報は公式ページで確認してください。
画面割れ・液晶交換
もっとも依頼が多い修理です。表示は出るがタッチが効かない、表示自体が出ない、といった症状が該当します。
費用は機種の世代によって差が出ます。新しい機種ほど部品代が上がる傾向にあります。
バッテリー交換
1日持たなくなった、急に電源が落ちる、本体が膨らんできたといった症状が対象です。膨らみがある場合は、放置すると画面を押し上げて別の故障につながります。
比較的短時間で終わる作業ですが、対応していない店舗もあるため事前確認が必要でしょう。
充電口・カメラ・背面ガラス
充電ケーブルの接触が悪い、カメラのピントが合わない、背面が割れたといった症状も部品交換で対応できます。充電口については、掃除だけで改善する場合もあります。
基板に及ぶ故障
電源が入らない、水濡れの疑いがあるといった場合、基板の修理が必要になることがあります。作業の難易度が上がるため、対応できる店舗は限られます。
費用の考え方はデータ復旧の料金相場もあわせて参考にしてください。
修理にかかる期間は依頼先で大きく変わる
急ぎかどうかは、依頼先選びの重要な判断材料になります。
| 依頼先 | 期間の目安 |
|---|---|
| Google修理センター(郵送) | 発送と返送の日数が加わる |
| 正規サービスプロバイダ(店頭) | 在庫があれば当日中の場合もある |
| 正規サービスプロバイダ(郵送) | 到着後2日以内に発送と案内されている |
| 街の修理店(店頭) | 最短で当日 |
| 街の修理店(郵送) | 店舗の案内による |
代替機を借りられるかどうかも確認しておくと安心です。詳しくはスマホ修理中に代替機は借りられるかをご覧ください。
Pixelを修理に出す前にやっておくこと
出す先が決まったら、発送や持ち込みの前に準備を済ませます。特に郵送では、あとから取り返せない項目があります。
バックアップを取る
正規のルートで郵送する場合、初期化が前提になります。Googleアカウントへの同期状況を確認し、写真はGoogleフォトに上がっているかを見ておいてください。
SIMカードを取り外す
Googleは発送前にSIMカードを取り外すよう案内しています。案内で取り外しを求められているのはSIMカードのみのため、ほかに抜くものはありません。
画面ロックとアカウントの扱いを確認する
修理では動作確認のためにロック解除が必要になる場合があります。依頼先の案内に従って、パスワードの共有方法を確認してください。
正規のルートでは、削除できないデータがある場合にGoogleアカウントからログアウトするよう案内されています。
バックアップが取れない状態なら先に相談する
画面が反応せず操作できない、電源が入らないといった状態では、そもそもバックアップが取れません。この状態で初期化前提の窓口に出すと、データは戻りません。
バックアップができない原因についてはバックアップができない原因と対処法で解説しています。
近くにPixelを直せる店がない場合は郵送という選択肢がある
Pixelを扱う店舗は、iPhoneに比べると多くありません。地方では選択肢がないという相談も届きます。
郵送修理の流れ
まちスマの郵送修理は、電話、LINE、メールでの問い合わせから始まります。端末を発送していただき、到着後に症状と状態を確認し、見積もりに納得いただいてから作業に入る流れです。
作業後は動作確認をしたうえで返送します。支払い方法は代金引換、銀行振込、クレジット決済から選べます。
郵送で確認しておきたいこと
依頼先を問わず、郵送では次の点を先に確認しておくと安心です。
- 往復の送料をどちらが負担するのか
- 見積もりに納得できなかった場合の扱い
- データを残したまま作業してもらえるのか
- 返送までにかかる日数
まちスマの場合、往復の送料はお客様のご負担でお願いしています。詳しくは郵送修理ガイドをご覧ください。
データを消さずに郵送で直せるか
まちスマではデータを残す前提で診断しています。正規のルートで郵送すると初期化が必要になる点と比べると、ここが最も大きな違いになります。
対応機種については、公式サイトの機種一覧にPixel 3から7aまでが掲載されています。Google修理センターが6a以降しか受け付けていないため、それ以前の機種を使い続けている方の受け皿になります。
Pixelの修理料金は機種と症状による個別見積もりです。掲載のない世代についても対応できる場合があるため、まずは公式LINEから機種名と症状をお送りください。
Google Pixelの修理に関するよくある質問
Google Pixelの修理はどこでできますか
Google修理センター、正規サービスプロバイダ、購入した販売店、街の修理店の4つがあります。対応機種と保証の有無で選べる先が変わります。
Pixel 5以前の機種は、Google修理センターでは受け付けていません。
Pixelの修理費用はいくらくらいですか
症状と機種、依頼先によって変わります。保証が適用されれば無償になる場合もあり、対象外であれば部品代と作業料が発生します。
各社が公式に料金を公開しているため、自分の機種で見比べてから決めることをおすすめします。
Google Pixelの修理は無料になりますか
メーカー保証や加入している補償サービスの対象であれば、無償または負担を抑えて修理できる場合があります。ただし落下による画面割れや水濡れは、多くの場合が対象外です。
修理に出すとデータは消えますか
依頼先と受付方法によります。Googleは「修理先でリセットされます」と案内しており、正規サービスプロバイダの郵送修理でも初期化が必要とされています。
街の修理店では、部品交換のみのためデータが残る場合が多くなります。
Pixel 5以前の古い機種でも修理できますか
Google修理センターの対象は6a以降ですが、正規サービスプロバイダは保証対象外の修理であればPixel 3以降に対応しています。街の修理店でも、対応している店舗があります。
まとめ
Google Pixelの修理先の選び方について、要点を整理します。
- 修理先は4つあり、対応機種もデータの扱いも異なる
- Google修理センターはPixel 6a以降のみが対象になる
- 正規のルートでも、郵送を選ぶと初期化が必要になる
- 街の修理店はデータを残せるが、メーカー保証は使えなくなる
- 保証が使えるかを先に判定すると、選択肢が絞り込める
特に注意していただきたいのが、すでに操作できない端末を初期化前提の窓口へ出してしまうことです。バックアップが取れていない状態では、データを取り戻せません。
データを残したまま直せるかどうか迷ったら、公式LINEから機種名と症状をお送りください。全国から郵送で受け付けています。