iPhoneが再起動を繰り返す原因|症状の出方でわかる見分け方

この記事でわかること

iPhoneが使用中に勝手に再起動する原因を、症状の出方から見分ける方法を解説します。バッテリー劣化・発熱・水濡れ・iOSの切り分け、どの対処でデータが消えるかの線引き、修理と買い替えの判断基準までApple公式の情報をもとに整理しました。

普通に使っている最中に画面が暗転し、勝手に再起動してしまう。1日に何度も起こるようになった、あるいは充電中だけ落ちる。こうした症状に心当たりがあって、この記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか。

再起動を繰り返す原因はいくつもありますが、いつ、どんなときに落ちるかを整理すると原因の当たりをつけられます。やみくもに対処を試すより、そのほうが近道になります。

この記事では症状の出方から原因を推定する方法と、自分でできる対処を紹介します。あわせて、対処の中でどれがデータを消してしまうのかという線引きも整理しました。

目次

まず「起動できるか」で症状は2つに分かれる

同じ「再起動を繰り返す」でも、状態はまったく違います。最初にここを分けてください。

状態 呼ばれ方 この記事の対象
起動は完了し、使用中に落ちる 再起動を繰り返す 本記事で扱います
リンゴマークで止まり、起動しきらない リンゴループ 別の記事をご覧ください
電源自体が入らない 起動不可 別の記事をご覧ください

リンゴマークから先へ進まない状態や、電源が入らない状態についてはiPhoneの電源が入らない原因と対処法で解説しています。

本記事では、操作はできるのに、使っている途中で落ちてしまう状態を扱います。今は使えているぶん緊急度が低く見えますが、放置すると起動しない状態へ進むことがあります。

再起動の出方から原因の当たりをつけられる

いつ落ちるかは、原因を絞り込む重要な手がかりです。次の表で自分の症状に近いものを探してください。

症状の出方 疑われる原因
一定の間隔で規則的に落ちる センサーや基板まわりの異常
充電中だけ安定する、充電を外すと落ちる バッテリーの劣化
本体が熱くなったときに落ちる 異常発熱、基板まわり
特定のアプリを使うと落ちる アプリ側の不具合
iOSのアップデート直後から始まった ソフトウェア側の不具合
落下や水濡れのあとから始まった 内部の接触不良、腐食
不規則で条件が読めない 複数の要因が重なっている

この段階で、いつ落ちたかをメモに残しておくと、あとで修理を相談するときにそのまま役立ちます。日時と、そのとき何をしていたかの2つで十分です。

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解析データを見れば原因の手がかりが残っている

iPhoneは異常が起きたときの記録を内部に保存しています。専門的な内容ではありますが、存在を知っておくと相談がスムーズになります。

解析データの確認場所

設定アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」から「解析と改善」に進みます。その中の「解析データ」を開くと、日付ごとのファイルが並んでいます。

この画面についてはAppleも解析データの共有に関する案内で触れています。なおiOSのバージョンによって表記が異なる場合があります。

ログから読み取れること

異常終了が起きた日時や、どの処理で問題が起きたかが記録されています。同じ時刻に規則的な記録が並んでいれば、偶発的な不具合ではない可能性が高まります。

自分で判断できる範囲と、できない範囲

ログの中身は専門的で、内容から故障箇所を特定するには知識が必要です。無理に読み解こうとせず、記録が残っていることだけ把握しておけば十分でしょう。

相談の際に「解析データに記録がある」と伝えるだけでも、診断の手がかりになります。

バッテリー劣化が原因のときの見分け方

使用中に落ちる症状で、まず疑いたいのがバッテリーです。劣化が進むと、必要な電力を瞬間的に供給できなくなります。

最大容量を確認する

設定アプリの「バッテリー」から「バッテリーの状態と充電」を開くと、最大容量が表示されます。ここが目安になります。

Appleによれば、iPhone 14モデル以前のバッテリーは理想的な条件下で使われた場合、フル充電サイクルを500回繰り返した後も本来の80%を維持するよう設計されています。iPhone 15モデルでは1,000回とされました。出典はApple「iPhoneのバッテリーとパフォーマンス」です。

つまり80%を大きく下回っている場合は、設計上の耐用範囲を超えている状態と考えられます。

充電中だけ安定するかを試す

充電器につないでいるときは落ちないのに、外すと落ちてしまう。この症状が出るなら、バッテリーが電力を供給しきれていない可能性があります。

数時間ずつ両方の状態で使ってみると、違いがはっきりします。

残量表示が急に飛ぶ・寒い場所で落ちる

40%あった残量が突然0%になる、屋外の寒い場所で急に電源が落ちる、といった症状も劣化のサインです。バッテリーは低温で性能が落ちるため、冬に症状が出やすくなります。

本体が膨らんでいないか確かめる

画面と本体の間に隙間ができている、平らな場所に置くとぐらつくといった場合、バッテリーが膨張している可能性があります。

膨張したまま使い続けると、画面を押し上げて別の故障につながります。強く押したり、自分で取り出そうとしたりしないでください。

発熱・水濡れ・落下が原因のときの見分け方

外的な要因も、再起動を繰り返す原因になります。実際の相談では、この3つが原因だったという例が多くあります。

発熱を伴って落ちる場合

本体が熱くなったタイミングで落ちるなら、内部で異常な発熱が起きている可能性があります。動画の再生や充電など、負荷の高い場面で起こりやすくなります。

ケースを外す、直射日光を避けるといった対処で改善しない場合は、内部の不具合を疑ってください。

水に濡らした心当たりがある場合

水濡れは、時間が経ってから症状が出ることがあります。濡らした直後は問題なくても、数週間後に不調が始まる例は珍しくありません。内部で腐食が進むためです。

雨に濡れた、風呂場で使った、飲み物をこぼしたといった記憶があれば、それが原因の可能性があります。詳しくはiPhoneが水没したときの対処法をご覧ください。

落下のあとに症状が出た場合

落とした衝撃で内部の接続が緩むと、振動や熱で接触が切れて再起動することがあります。外観に傷がなくても、内部に影響が出ている場合があります。

iOS・アプリ・ストレージが原因のときの見分け方

ハードではなくソフトが原因のこともあります。こちらは自分で解決できる可能性が高い領域です。

特定のアプリを使うと落ちる

いつも同じアプリで落ちるなら、そのアプリが原因です。まずアプリを最新版に更新し、それでも改善しなければ削除して再インストールしてください。

アップデート直後から症状が出た

iOSを更新した直後から始まった場合、ソフトウェア側の不具合が考えられます。多くは次の更新で解消されるため、追加のアップデートが出ていないか確認しましょう。

ストレージの空きが極端に少ない

空き容量がほとんどない状態では、処理に必要な作業領域を確保できず動作が不安定になります。設定アプリの「一般」から「iPhoneストレージ」を開いて確認してください。

自分でできる対処と、データが消える操作の線引き

ここからは実際の対処に入ります。ただしその前に、どの操作でデータが消えるのかを知っておいてください。知らずに進めると、直る前にデータを失います。

強制再起動を試す

一時的な不具合であれば、強制再起動で改善する場合があります。Appleが案内する手順は次のとおりです。

  1. 音量を上げるボタンを押して、すぐに放す
  2. 音量を下げるボタンを押して、すぐに放す
  3. サイドボタンを押し続ける
  4. Appleロゴが表示されたらボタンを放す

出典はApple「iPhoneを強制的に再起動する」です。iPhone 7シリーズや6s以前は手順が異なります。この操作でデータは消えません。

ストレージの整理とアプリの削除

不要なアプリや動画を削除して空き容量を確保します。削除したアプリのデータは消えますが、それ以外は残ります。

iOSのアップデート

設定アプリの「一般」から「ソフトウェアアップデート」を確認します。この操作でもデータは消えません。

リカバリモードは「アップデート」と「復元」で結果が変わる

パソコンにつないでリカバリモードにすると、画面に2つの選択肢が出ます。ここが分岐点です。

Appleは次のように案内しています。

「アップデート」または「復元」の選択肢が表示されたら、「復元」を選択します。「復元」を選択すると、iOSが再インストールされ、すべてのデータが消去されます。まだアップデートを試していない場合は、まずアップデートしてみてください。
Apple「iPhoneやiPod touchをアップデートまたは復元できない場合」

つまり「復元」を押した時点でデータは消えます。Apple自身が「まずアップデートを試す」よう案内している点を覚えておいてください。

データが消える操作・消えない操作の一覧

操作 データ
強制再起動 消えない
ストレージ整理・アプリ削除 削除したアプリの分のみ影響する
iOSのアップデート 消えない
リカバリモードの「アップデート」 消えない
リカバリモードの「復元」 消える
すべてのコンテンツと設定を消去 消える

初期化してしまった後のことはiPhone初期化後のデータ復元で解説しています。

放置すると復旧の難易度が上がる

今は使えているのだから様子を見よう、と考える方は多いはずです。しかし症状の性質上、それは得策とは言えません。

再起動の頻度は徐々に増えていく傾向があります。基板まわりが原因の場合、時間の経過とともに症状が進み、最終的に起動しなくなることがあります。

起動できるうちはデータを取り出せますが、起動しなくなると手段が大きく限られます。症状に気づいた段階でバックアップを取り、原因の見当をつけておくことをおすすめします。

修理と買い替えの判断基準

直すか買い替えるかで迷う方も多いでしょう。原因ごとに考え方を整理しました。

バッテリー交換で済むケース

充電中だけ安定する、最大容量が大きく下がっている、といった場合はバッテリー交換で解決する見込みがあります。作業時間も短く、費用も抑えられます。

詳しくはiPhoneのバッテリー交換は郵送でできるをご覧ください。

基板に及んでいるケース

規則的に落ちる、発熱を伴う、水濡れの心当たりがあるといった場合は、基板の修理が必要になることがあります。作業の難易度が上がるため、対応できる店舗は限られます。

費用の考え方はiPhone基盤修理の費用相場にまとめています。

買い替えたほうが合理的なケース

複数の箇所に問題があり、修理費が高くなる場合があります。購入から年数が経ち、iOSの更新対象から外れている場合も同様です。こうしたケースでは買い替えのほうが合理的でしょう。

修理費が端末の残価を上回るかどうかが、ひとつの目安になります。

買い替える場合もデータの移行を先に済ませる

新しい端末を買うと決めた場合でも、古い端末が動くうちにデータを移してください。移し終える前に完全に起動しなくなると、取り出しに費用がかかります。

移行の方法は壊れたスマホのデータ移行で解説しています。

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データを残したまま直せるかを先に確認する

修理を依頼するときは、データの扱いを先に確認しておくと安心です。依頼先によって対応が変わります。

正規サービスは本体交換になりデータが戻らない場合がある

メーカーの正規窓口では、部品交換ではなく本体そのものを交換する対応になる場合があります。その際、中のデータは戻りません。

保証を使えるという利点があるため、バックアップが取れているなら有力な選択肢になります。

修理店なら原因箇所だけ交換できる場合がある

街の修理店では、原因となっている部品だけを交換する対応が中心です。バッテリー交換で解決するなら、データもそのまま残ります。

ただしメーカー保証は使えなくなります。保証期間内であれば比較して判断してください。

近くに店がない場合は郵送で診断を受けられる

まちスマでは全国から郵送での修理相談を受け付けています。運営する合同会社コネクトは2017年に設立し、代表は大手キャリアショップの運営代理店で責任者を務めていました。

iPhoneの修理料金は税込6,000円からで、機種と症状によって変わります。掲載料金は目安のため、作業前に見積もりをお伝えします。詳しくは修理料金ページをご覧ください。

症状と、いつ落ちるかのメモを公式LINEからお送りいただければ、見立てをお伝えします。郵送の流れは郵送修理ガイドにまとめています。

iPhoneが再起動を繰り返すときのよくある質問

iPhoneが再起動を何回もするのはなぜですか

バッテリーの劣化、異常発熱、水濡れや落下による内部の不具合、iOSやアプリの問題などが原因になります。いつ落ちるかを整理すると、原因を絞り込めます。

再起動ループはどうすれば直りますか

再起動ループの治し方は、症状によって変わります。リンゴマークから先へ進まない状態は本記事で扱う症状とは別になるため、強制再起動を試し、改善しなければリカバリモードからのアップデートを検討してください。

「復元」を選ぶとデータが消えるため、順番を間違えないようご注意ください。

初期化すれば直りますか

ソフトウェアが原因であれば改善する場合があります。ただしバッテリーや基板が原因のときは、初期化しても症状は残ります。

データを失うだけの結果になりかねないため、原因の見当をつけてから判断してください。

バッテリー交換だけで直ることはありますか

あります。充電中だけ安定する、最大容量が大きく下がっているといった症状であれば、交換で改善する見込みがあります。

ただし原因が複数ある場合は、交換後も症状が残ることがあります。

放置していても大丈夫ですか

おすすめできません。頻度が増えて起動しなくなると、データを取り出す手段が限られます。使えるうちにバックアップを取っておいてください。

まとめ

iPhoneが再起動を繰り返すときの要点を整理します。

  • まず「起動できるか」で症状を分ける。本記事は使用中に落ちる状態を扱う
  • いつ落ちるかを記録すると、原因を絞り込める
  • 充電中だけ安定するならバッテリー、規則的に落ちるなら基板まわりを疑う
  • リカバリモードの「復元」を選ぶとデータが消える。まずアップデートを試す
  • 放置すると頻度が増え、起動しなくなるとデータの取り出しが難しくなる

今日からできるのは、落ちた日時をメモに残すことと、バックアップを取ることの2つです。この2つを済ませてから対処に進めば、最悪の結果は避けられます。

原因の見当がつかない場合は、症状を公式LINEからお送りください。全国から郵送で受け付けています。

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